フィギアスケートのエクスビジョンを見て

「オリンピックの華」と言えば、以前は圧倒的に女子フィギアスケートでした。もちろん人気が衰えたわけではありませんが、今年は「男子フィギアスケート」の熱い視線が集まったのは間違いないですね。その熱い視線が注目したのは「金メダル2連覇の羽生結弦選手」でした。

しかし「銀メダルの宇野昌磨選手」も、これから熱い視線を集めるのは間違いありません。だってまだ20歳、それにちょっとハンサムだと思いませんか?羽生選手が持っていない魅了を秘めています。

試合終了後に行われるのがエクスビジョン、「模範演技」と言われたこともあります。メダルを獲得した選手たちを中心に、自分の好きな演技を披露してくれます。このエクスビジョンがいつごろから始まったのか?ご存知のかたいらっしゃいますか?調べたけど、ハッキリとしたことは分かりませんでした。

私がエクスビジョンの中継放送を、最初から最後までまともに見たのは今回が初めてでした。それは羽生選手と宇野選手の活躍があったからです。

 

フィギアスケートエクスビジョン

 

「平和の祭典」と言われたオリンピックに、国政事情が影を落とすようになったのは何時ごろからでしょうか?1916年、1940年、1944年のオリンピックが、世界大戦で中止になったのを別にすると、1976年のモントリオールから1980年モスクワ、1984年のロサンゼルスにかけてボイコットが相次ぎました。

1988年のソウルオリンピックに不参加した北朝鮮が、広昌オリンピックに参加するか?大会前その動向が注目されましたが、開会式には合同で入場したり、合同チームで出場した種目もあります。しかしそれだけで「60年以上分断された南北」が、すぐに「統一」されるわけではありません。

「スポーツの祭典から世界平和を」と言われてきたオリンピックですが、フィギアスケートのエクスビジョンを見ていて、そんな言葉をふと思い出しました。

羽生選手に北京で会いたい!!

 

フィギアスケートの各種目を戦い競い合った選手たち。競う時は個人の選手として自分のすべてをかけています。しかしその後ろには応援してくれる人たちを含めて、国を背負って代表として出場しているのです。その選手たちがエキスビジョンでは、国代表を棄て個人として寄り添っていました。

「フィギアスケートエキスビジョンのチケット」は男子アイスホッケー決勝に次いで高いそうです。メダリストの選手たちを一同に見ることが出来るだけでなく、国境・人種・宗教を越えて、ひとつの世界を創り上げています。

次のオリンピックは北京ですね。もし行き機会があったら、このエキスビジョンをその会場で見たいです。その時は羽生選手の3連覇を願っていますが、個人的には宇野選手の活躍に期待しています。

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世界一周2017 その23「鉄道優先トンネル」

私がプリンセスクルーズ系列のツアーデスクで働いていた頃、2週間に3回クルーズ船が、バンクーバーからウィッティアに到着していました。その船に乗っていったお客様の殆どが、ランドパッケージと呼ばれるアラスカ周遊観光を予約していました。

短いものは3日ぐらいから長いものは2週間近くと、予算とコースによって含まれている観光もことなりました。乗船客はそのままプリンセスの専用客車でデナリまたはタルキートナ―まで移動、その後系列のホテルに宿泊します。

しかし寄港地からホテル間を専用バスで移動するグループもありました。そう言ったお客様の世話を2年間仕事にしていましたが、良く耳にしたのが、「トンネルの開閉時間に気をつけろ」です。実は実際にこのトンネルを抜けて見るまで、その意味が分かりませんでした。

ウィッティアトンネル内部

ウィッティアの手前にあるこのトンネルは、正式名称を「アントン・アンダーソンメモリアルトンネル」と呼びます。全長4kmですがハイウェイトンネルとしてはアメリカで一番の長さです。零下40度の気温や時速240kmの風にも耐えられるように設計してあります。

もともと鉄道専用トンネルとして作られてましたが、クルーズ船や観光客の増大ともに、トラックやバスなどの自動車の通行も必要となりました。ところがさらにトンネルを作ると莫大な費用が必要となります。列車の通行は一日数往復しかないので、このトンネルを自動車も通行できるようにしました。

このトンネルは鉄道優先、列車が通行しない時間帯だけ、自動車の通行が許可されています。と言ってもこのトンネルは片側通行のため、自動車が通行できる時間と方向が厳しく制限されています。もしその時間に間に合わないと、客船や氷河観光船に間に合わない時もあります。

ガイドをすることになり、その時間帯に間に合うように行くのが指令でした。と言っても観光バスのドライバーはベテランが多いので安心していましたが、新人のドライバーがくると「時間の配分」に気を使います。

「トンネルを抜けると、そこはウィッティアだった。」この珍しいトンネルを通行できるのも、アラスカならではの体験ですね。

トンネルの入り口

 

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気になる羽生選手の試合時間@平昌オリンピック

平昌オリンピックでメダルをたくさん獲得している日本ですが、残念ながらまだ金メダルが出ていません。このオリンピックで金メダル一番の期待と言えば、昨日見事な演技を披露してくれた「羽生結弦選手」です。

怪我から3か月、他の選手のように練習や試合に出場することなく本番に臨みました。そして披露した演技はパーフェクトに近いもの。ミスもなく最高の演技で、首位になりました。

本日はフリースタイルのプログラムが行われます。冬季オリンピックの花ともいわれるフィギアスケート。男子スケートはあまり人気がありませんでしたが、羽生選手が出て来てからは、女子スケートよりも見る人も多いようです。

今日の試合に出場する選手は24名、昨日抽選でその順位が決まったそうですが、「試合時間がいつ頃になるのか?気になりますよね。」いろいろな人が調べてくれていますが、羽生選手の演技時間は、日本時間で13:43分ごろになります。昨日は見逃した私ですが、今日は絶対に見るぞ!!。

日本ではNHK、がオーストラリアではチャンネル7が中継放送しています。でもテレビが見れないという方は、Wi-Fiに接続できるスマートフォンさえあれば、アプリをダウンロードして見られます。その国で中継している局のサイトに行ってください。

インターネットでオンラインで見たいという方、オリンピック放送は放映権の問題で無料のストリーミング放送が少ないです。最近はVPN(バーチャルプライベートネットワーク)のアプリをダウンロードすると、NBC(アメリカでオリンピック放映)やBBC(同英国)などのサイトを見ることができます。

オリンピック放送はその国によってまちまちです。放送するときは自国の選手が中心になるので、海外の放送を見ていると、全く日本の選手の活躍が見れない時もあります。羽生選手ともなれば、世界中が放送しているかもしれませんが、同時間帯に他の種目で自国の選手が出場すれば、放送されない可能性もありますよ。

羽生選手のすぐ後には、ショートプログラムで2位だったスペインのフェルナンデス選手、そして3位の宇野選手と続きます。これは絶対に見るべき価値がありますよ。

男子フィギアスケートフリープログラム滑走順位

日本選手の演技を動画で見る (日本国内のみ再生可能)

ショートプログラムで首位になった羽生選手

 

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小学校の制服にアルマーニは必要ですか?

東京都中央区立泰明小学校の制服に「アルマーニ監修のデザインを採用」というので、日本のメディアでは大変な騒ぎになっています。「標準服」だけで一式4万円以上、バッグやセーターなどを入れると8万円以上というのですから、初めて聞いた時は「えっ、高い」と驚きました。

私は制服のない田舎の公立小学校に行きましたが、「小学校は制服がない」と言うのがイメージでした。公立の小学校なのに制服を義務付ける必要があるのでしょうか?制服の方がお金がかからないという人もいますが、「8万円の制服」払えない人もいると思いますよ。

泰明小学校は明治11年(西暦1878)に創立。場所が伝統と日本一おしゃれな街「銀座」にあるというので、この制服を採用したと校長は釈明されています。「名門小学校」としてエリートをたくさん輩出してきたようですが、場所は何処にあれ「区立=公立」の学校には変わりありません。

シドニーの公立小学校の制服 by NSW EDU

周辺には飲食街もあり、学校区内には「生活保護」を受けている家庭もあるそうです。「もしアルマーニの制服を買ってもらえなかったら?」と採用する前に、そんな子供の身になって考えられたのでしょうか?

もしアルマーニの制服を着ていなかったら、来ている子供たちから「差別やいじめ」を受けるかもしれません。その前に「自分の家は高価な制服が買えない」とみじめになります。もしみじめになったら、学校が楽しくなくなり「不登校」になるかもしれません。

シドニーには年間の授業料だけで、数百万円するような、名門学校がたくさんあります。英国の教育制度を採用しているので、公立や私立を問わずに、キンディー(最年長組)から12年生(高校3年生)まで、ほとんどの学校に制服があります。

私が住んでいる街の公立小学校では、指定された色のポロシャツやズボンなどを、近くにあるイオンのような量販店で購入すれば制服として使用できます。特に学校名などは記入されていません。さすがに高校(中高一貫教育)になると、制服もオーダーしなければなりません。

これが名門私立学校になると大変です。キンディーから12年生まで同じ学校に通っても、制服が2~3回変わります。成長に合わせて替える意味もあるのでしょうが、すべて揃えると小学校でも10万円以上はしますね。

シドニーの高級住宅街にあるクランブルックは、カソリック系の男子校です。数少ないオンラインで制服が注文できる学校です。制服を作っているのはメルボルンのメーカーですが、公私立問わず100近い学校の制服を生産しています。

クランブルックの制服 by dailyn telegraph

一番高いのが冬用のブレザーで一着25000円ぐらいします。まあブレザーは一着で構いませんが、その下に着用するシャツ、ネクタイにズボンや靴下なども入れると、最低5万円以上します。それに紋章の入ったスポーツユニフォームも、スポーツによって何種類か用意しなければなりません。

通学用のバックパック、スポーツ用のバッグなどなど、ユニフォームリストをみたら、これだけで最低50万円ぐらいかかりそうでした。この学校では夏休みのスポーツの遠征に海外(英国やニュージーランド)まで行くそうです。

私の友人が旦那さんはこの学校の卒業生で、OB会の世話もしているのですが、「子供は絶対にやらない」と言って、近くの公立学校に通わせました。その最大の理由が「この学校の父兄と付き合うには、お金がかかりすぎる」でした。

泰明小学校にも、そんな父兄のお付き合いがあるのでしょうね。アルマーニの制服を買える家庭と買えない家庭。制服で差別がつくと、見た目でいじめを推奨しているようです。

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世界旅行2017 その22「不凍港ウィッテイア」

アラスカはアメリカ本土と直接道路で繋がっていないので、飛行機でやって来る人が殆どですが、カナダ経由で車で来る人もいます。しかし観光客に一番人気があるのは、片道アラスカクルーズを利用した旅行です。

最もポピュラーなツアーは、バンクーバーとウィッテイアを結ぶ1週間のクルーズです。まだやったことがないので、是非一度は体験してみたいのですが、、。

26氷河クルーズが発着するウィッティアは、人口わずか220人足らずの小さな街です。そしてそのほとんどの人たちが、同じ建物に住んでいます。アラスカマリーンハイウェイ(ワシントンとアラスカを結ぶフェリーシステム)の北の港になっています。

探検者やゴールラッシュ時の鉱夫たちは、ここからアラスカの内陸部へと入って行きました。第二次世界大戦が勃発すると、ここに軍の基地がされます。そのおかげでアラスカ鉄道がアンカレッジとウィッティアを結びました。

1962年ここに石油タンクが設置されると、軍の施設はアンカレッジにある施設に吸収されます。されに1964年のアラスカ地震で大打撃をうけました。この街がもう一度活況を浴び始めたのは、1969年100人乗りのクルーズが寄港初めてからです。そして2000年、鉄道用のトンネルを工事して自動車が通れるようにすると、ここに寄港するクルーズ船が一騎に増えました。

ウィッティアはチュガッチ国有林のなかにありますが、一般市民がフィッシングやハイキング、そしてカヤックなどのレクレーションが楽しめるようになっています。ホテルが1軒しかないので、観光地の目的地としては人気がありませんが、周辺は氷河観光なども楽しめます。

ウィッティアのハーバー

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世界一周2017 その21「滅多に行けないハーバード氷河」

チュガッチ山脈の南側、キーナイ半島の東側にプリンスウィリアム湾が広がっています。この辺りは海が凍らない不凍港として一年中利用できますが、5月頃から9月頃までクルーズが行われます。

夏と言っても雨も多く、一度海に出ると風も冷たいので、日本の冬の服装が必要です。今回ツアーで2回クルーズに行きましたが、どちらも天気はそれほど良くなかったです。でも合間に日が差すこともあり、野生動物や氷河見ることができました。

プリンスウィリアム湾内にはいくつかフィヨルド(氷河で作られた入江)があります。26氷河クルーズでは、その名通り26の氷河見れますが、通常はハリマンフィヨルドにあるサプライズ氷河に近づきます。

2回目に行ったとき、普段は横切るだけのカレッジのフィヨルドの奥の方へと、どんどん近づいて行きました。その日はお天気も悪く風も強かったので、ほとんど氷河を見ることができませんでした。ところがカレッジフィヨルドの奥の方だけ陽が差しているのです。

クルーズ船の航路は決まっていますが、海の状態によって少し変更することあります。その日はサプライズ氷河のあるハリマンフィヨルドが、流氷のために近づけないというのです。そのためにカレッジフィヨルドへと入って行きました。

船内にはアラスカで10年以上もガイドをしている先輩たちが、4、5人はいました。その先輩たちが長年ガイドをやっていても、このハーバード氷河に来たのは、数回しかないそうです。よくて一年に2,3回。そのために初めてというガイドさんもいました。

その年初めてアラスカでガイドしました。たった2回目のクルーズで、あまり行くことのないハーバード氷河を見れたのは、とても貴重な体験でした。そして約5時間のクルーズで、結局ハーバード氷河のみ陽が差していました。

ハーバード氷河

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世界一周2017 その20「26氷河クルーズ」

アメリカには75.000平方キロメートルの氷河や氷原があります。そのほとんどがアラスカにあるそうですが、広大な面積を持つアラスカでは、「氷河を見る」と言っても、そう簡単には近づくことはできません。

氷河観光ツアーに参加して、ガイドに案内してもらうか、デナリ周辺の氷河にはセスナで着陸することができます。海の近くにある氷河はカヤックで近づくこともできます。アンカレッジ周辺で一番手軽に氷河を見れるのはキーナイ半島、アンカレッジからの日帰りツアーに参加するとよいです。

今回私がガイドしたツアーは、「26氷河クルーズ」に行くことになりました。出発するのはアラスカクルーズの客船が到着するウィッティアです。個人で来る場合は、ここまでアラスカ鉄道を利用することもできますが、クルーズとパッケージになったバスを利用すると良いです。

私達はもちろんチャーターのバスですが、途中トイレストップなどを交えて約2時間で到着しました。クルーズ会社は2つありますが、私たちが利用したのはフィリップクルーズでした。

クルーズ時間は乗船も含めて約5時間、座席はすでに指定されており、4人または6人掛けのテーブルになります。係員の簡単な説明が終わると出発、クルーズ中はUSフォレストレンジャーによる植物や動物の説明などもあります。

日本語の案内はないので、それぞれのグループごとにガイドが説明します。船内自由に移動できるので、写真撮影のために船外に出る人もいますが、航行中は風が冷たくて、夏の終わりでもかなり冷え込みました。

全部で26の氷河を見ることができますが、有名な氷河や動物がいると船を停めて写真撮影が可能です。ラッコやワシなどを見ることができました。

サプライズ氷河に近づくと、氷河から落ちて来た氷の塊を見ることが出来ます。自然保護のために「ホーンを鳴らして氷河を砕けさせる」のは辞めたそうですが、しばらくいると氷河の塊が落ちるところも見られました。

係員が流氷を取ってくれるので、氷河の氷をみることができます。またこの後氷河の氷を使ったカクテルも飲むことができます。その辺のミネラルウォーターよりは純粋ですよ。

このクルーズにはスープとサラダの簡単な昼食も含まれています。コーヒー、紅茶はいつでもセルフサービスでお替わり自由でしたが、ココアとアルコール類は有料でした。

海の上から氷河を見るのが夢でした。300m以上も厚さがあるそうです。個人で行ったら240ドル(往復バスとクルーズ)または279ドル(往復鉄道とクルーズ)はします。やっぱりガイドになって良かったわ、、。

26氷河クルーズ

 

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