どうして水よりミルクが安いのか?

6月2日はオーストラリア連邦政府の総選挙が行われます。衆議院にあたる代議員(下院)の全議席と参議院にあたる元老院(上院)の半分の議席の選挙が行われます。『選挙人名簿に登録』するように、オーストラリアのテレビやラジオで呼びかけています。オーストラリアは18歳から選挙権がありますが、オーストラリアの市民権を得たら、登録しなければなりません。

与党のターンブル首相(自由・国民党連合)と野党のショートン労働党党首は、毎日オーストラリア全国を飛び回って、各選挙区の候補者を応援しています。他に小さな党に所属する議員や無所属の議員立候補者もいますが、基本的にはこの2大勢力政党の対立になります。

今回のキャンペーンのひとつになっているのが、オーストラリア牛乳生産農家の問題です。物価の高いオーストラリアで、ミルクの値段は下がっていると言われています。オーストラリアではミルクを生産する工場が酪農農家に代金を支払いますが、リッター当たり47〜57セントしか払っていません。この値段は10年前と比べてもほとんど同じです。

酪農家は、この代金から乳牛を飼育するコスト、生産に必要なコスト(ミルクを運ぶトラックの運送代など)、さらに牛舎などに関するコストを支払わなければなりません。その費用が年々値上がりしているのに、支払われるミルク代は殆ど変わっていません。そのためにミルクを捨てている農家もあるそうです。乳を搾らないとミルクが出なくなるので、仕方なく搾っている酪農家もいるそうです。

オーストラリアの2大スーパーマケット、コールスとウールワースが、2リットル入りミルクを2ドルで販売するようになってから数年になります。消費者として『安いミルク』は大歓迎ですが、リッター当たりの値段が『水より安い』なんて信じられませんよね。

ペットボトルの飲料水でオーストラリアで一番売れているのが、コカコーラが生産販売している『マウントフランクリン』です。ウールワースのオンラインショップを見ると、600mlのペットボトルが2ドルで販売されています。これをリッター当りで換算すると3.33ドルになります。

まだ飲料水と言えば水道水しか飲んでいなかった頃、スイスのエビアンが日本でも販売されていました。『スイスの高級な水は、値段も高い』というイメージがありました。マウントフランクリンは、何十年もかけて濾過された湧き水を使用しているわけではありません。

私もスーパーに飲料水を買いに行っていた時がありましたが、今は水道水を浄化して飲んでいます。水道水が飲める国で、水に高いお金を払うなんて馬鹿げていますよね。

しかしスーパーで安いミルクを買う市民も、喉が乾くと2〜3ドル払って水を買っています。私なんて水のペットボトルを再利用して、いつも麦茶を入れて飲んでいます。この値段払うなら、ちょっと我慢してビールを飲みます。

『ミルクが水より安い』状態では、酪農家は生きていけません。スーパーでミルクを買うときは、スーパーマーケットブランドではなく、酪農家共同組合が生産しているブランドのミルクを購入してください。アイスクリームやミルク入りのコーヒーを飲むのも、酪農家の応援になるかな?

現在『酪農家』を守るためのキャンペーンが行われています。オーストラリア在住の方に限らず、ご意見に賛同される方はこちらから署名をお願いします。

オーストラリアの乳牛

オーストラリアの乳牛

 

 

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