ブーイングは人種差別か?『I stand with Adam!(アダムと共に立ち上がれ!)』

2014年のオーストラリア国民に選ばれたアダム・グッズは、オーストラリアで人気のあるAFL(オージールールフットボール)シドニーのスワンに所属する選手です。先住民アボリジニということもあり、人種差別問題や先住民の主権問題などにも積極的に発言してきました。選手としてもすばらしい成績を残しており、二度ほど最優秀選手に選出されたこともあります。

いつ頃かグッズ選手が試合に出場するたびに、対戦相手チームのファンから『ブーイング(ヤジや罵声)』が起きるようになりました。ブーイングはスポーツ試合では珍しいことではありません。日本でも野球の試合で聞くことがありますが、スポーツ試合では当たりまえ、『差別』だと思っているオーストラリア人も少ないようです。

AFLシドニースワンのグッズ選手

AFLシドニースワンのグッズ選手

AFLにはアボリジニの選手もたくさんいますが、『何故、グッズ選手にだけブーイングが集中するのか?』私自身不思議でたまりませんでした。今から2年ほど前のことですが、試合の途中で『グッズ選手のことをサル』と呼んだ13歳の女の子がいました。その女の子は『サル』が差別用語だったと知らなかったようですが、グッズ選手が抗議したために、試合会場から退場させられたそうです。

この件に関して賛否両論がありました。13歳の女の子なんだから『許してやれ』という人もいます。『ヤジはスポーツ試合では日常茶飯事、スポーツ選手がムキになって反論するのがおかしい』という人もいるようです。グッズ選手とっては、相手が13歳の女の子であろうが『サルと言われたの人種差別』、それを無視することが許せなかったと思います

差別している人たちには『無意識の(差別しているという意識がない)まま』差別している人が多いです。しかし差別を受けている人たちは(アボリジニの人たち)にとっては、些細なことでも『差別を受けている』意識があります。グッズ選手がブーイングを受けても、他の選手やAFL選手協会は『差別だと認識』していませんでした。

I stand with Adam

I stand with Adam

それに対抗するかのように、試合中でもブーイングをしたファンに対して、グッズ選手が反論するようになりました。それがどんどん過激になり、7月下旬にはグッズ選手が試合休場、そのまま引退かとも噂されました。しかし『グッズ選手とともに、人種差別に対抗するキャンペーン』が引かれると、グッズ選手に対するブーイングも影を潜めたようです。

仕事柄スワンの試合で働く機会が多いです。グッズ選手と直接話す機会はありませんが、彼の活躍を願っています。そして人種差別のない素晴らしい試合がみれることを願っています。『I stand with Adam』の動画は、シドニーモーニングヘラルド(シドニーの新聞紙)のサイトからご覧ください。

 

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