『一分間の黙祷』もできないオーストラリア人

話は数日前のことになります。オーストラリアに移民してきてすでに25年。何度もオーストラリア人に呆れることがありましたが、今回もあるわずかな人たちの行動で、『オーストラリア人何してんの?』と思うようなことがありました。

『ステートオブオリジン』と言えば、NSW州選抜(ブルーズ)とQLD州選抜(マルーンズ)の州対抗オールスター戦で、ラグビーの中でも最も人気のある試合のひとつです。毎年5〜7月にかけて1試合づつ、全3試合が行われます。

今まではほとんどシドニーかブリスベンで試合が行われていましたが、数年前から州対抗戦と全く関係のないメルボルンでも試合が行われるようになりました。今年は第1試合が5月にシドニーのANZスタジアムで行なわれ、第2試合が6月17日メルボルンのMCGで行なわれました。

その事件はステートオブオリジンの試合開始前、『1分間黙祷』が行われた時に発生しました。ロン・クラークといえばオーストラリアを代表する中間距離のランナーでした。1956年のメルボルンオリンピックの最終聖火ランナーをつとめました。

世界記録を何度もぬり変えるほどの実力がありながら、オリンピックでは64年東京オリンピックの10000m走で、銅メダルを獲っただけに終わってしまいました。68年のメキシコオリンピックの際に高山病で倒れてからは現役を退きましたが、陸上選手を育成するために活躍してきました。

2004年から2012年までゴールドコーストの市長を務めましたが、今年6月17日に腎不全のために78歳で亡くなりました。この日メルボルン出身、そしてクイーズンランド州を代表する市長として活躍した彼の功績を讃え、この日試合開始前に『1分間黙祷』が行なわれました。

この日メルボルンのMCG(メルボルンクリケットグラウンド)は超満員。9万人以上のラグビーファンで賑わっていましたが、この『1分間黙祷』の間、観客席のファンの中からブーイングが出たのです。試合前からお酒を飲んで、興奮して観戦にいどむファンも多いです。

試合開始と思ったその時に『1分間黙祷』と言われ、興奮を抑えることができなかった気持ちもわかりますが、ブーイングをする必要はないと思います。アナウンサーが『ご静粛に』と繰り返していましたが、さすがに一部のひとは腹が煮えくり返っていたようです。

私はやはり『1分間黙祷』の間にブーイングするファンを非難しますが、皆さんはどちらでしょうか。オーストラリアのソーシャルメディアでは意見がふたつに分かれましたが、やはりその場をわきまえたいですね。英語ですが、皆さんの意見をごらんください。State of Origin game 2: Social media reaction to Queensland v NSW at MCG

黙祷中のスタジアム

黙祷中のスタジアム

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