今朝テレビを見ていたら、『SamsungのCM』が話題になっていました。このコマーシャル(CM)はオーストラリアや日本、アメリカでは放送されていませんが、今やブログやニュース、そしてソシャールメディアで話題になっています。言葉はなくても、人に感動を与えるCMは作れるのですね。
インタンブールで撮影されたそうですが、このCMの主人公は若い男性の『ムハレムさん』です。彼はギャラをもらった俳優ではなく、普通の一般市民ですが、耳が不自由なために手話で会話しなければなりません。このCM制作会社は『ムハレムさん』が住むご近所さんに、彼に内緒で一ヶ月間『手話』を教えるところから始まります。
ある朝、ムハレムさんが街に出ると、通りすがりのおじさん、いつも行くパン屋のお兄さん、買い物袋が破れてリンゴが落ちたお兄さん、ちょっとぶつかったお姉さん、そしてタクシーのおじさんが『手話』で会話してくれます。彼はいつもと違って『バリアフリー(何の問題もなく)で会話』することができました。
そしてタクシーを降りると、広場に置いてある広告がムハレムさんに話しかけます。言葉を話せない人にとって、『電話は無用の長物』ですが、サムスンはビデオコールを利用して、『手話で対応できるコールセンター』を、言葉が話せない人のために始めました。
このCMは携帯を売るためでなく、『手話対応のコールセンター開始』の宣伝でした。そのためにこんなに時間とお金をかけて、30秒から1分間のCMを製作したのです。製作準備に1月以上かけて、当人のムハレムさんは知りませんが、一緒に歩いている女性の方は知っていたと思います。
私も手話を習いたなあと思った時期があります。これからで遅くないと思います。どんなに文明が発達しても、手話を翻訳(通訳)してくれる機械はできないでしょうね。せめて手話で対応してくれるコールセンターがあったら便利ですね。
こんにちは。
ブログへのコメントありがとうございます。
お返事が遅くなりすみませんでした。
あれから4年が経ちます。
私たち、大きな被害をうけていない人の日常は生活はまったく元通りと言っていいかもしれません。
当時を思い返すと、まだ平静ではいられませんが、これも教訓です。
節目にあたり、改めて震災を見つめ直してみると
津波で被害を受けたところとそうでないところの差はますます激しくなっています。
がれきを撤去しただけの沿岸部のなんと広いことか。
仮設住宅は4年で経年の傷みが激しくなっています。
皆さん手を加えて対処していますが、大幅なグレードアップはできるわけもなく、
お邪魔するときは胸が締め付けられる思いがします。
大規模開発された地域にオープンしたIKEAの裏は大規模な仮設住宅地、まだまだです。
今日まで世界防災会議が仙台で開かれていました。
市民レベルの講座から首脳クラスのシンポジウムまでいろいろありましたが、
参加者が予想よりかなり少なかったと聞きました。
ともあれ、復興が進んできたところと、まだまだ生傷に等しいところの両面を
知っていただく機会となったと思います。
支援をしていただいた方たちにお礼をする場も設けられていました。
市民レベルでは、どうなってる?だいじょうぶ?と気にかけていただけていることが
本当に嬉しいことです。
私たちのように、直接生活にダメージをうけてない者は、被災者よりも一足先に
これからの災害で被害を抑えること、死なないこと、死なせないことを
考えていかないといけませんね。
我が家では備えを見直し、11日は震災の時の食事を再現することにしています。
気にかけていただいてありがとうございました。
仙台、とてもいいところですのでぜひ帰国の際はいらしてくださいね。
コメントありがとうございます。
その日が来るたびに取り上げられますが、
皆さんが一生懸命生きていらっしゃるのが、
私たちにとっては一番の嬉しさです。
被災された方々の顔に微笑みが戻る日が、
皆さんにとっての復興になるのかもしれませんね。