『友達の余命、、』を知らされたとき

母が亡くなり13年、父が亡くなり2年が過ぎました。どちらの葬式にも間に合わなかった私。海外生活で生きるひとりとして、それは日本を出た時から自分で覚悟していました。『葬式に出席しなかった』ことで、母や父は私にとってはまだ日本の大地で存在しています。日本に行って玄関を開ければ、まだそこに『お帰り』と言って、迎えてくれる母と父がいるような気がしています。

海外で生活している月日の方が長い私にとって、現地の友達が兄弟代わり、両親代わりになって支えてくれました。私の人生で一番長く住んでいるのがこの『シドニー』です。ワーホリで初めて来たのが1983年、その2年後にはヨットの学校に行くために来豪して、ガイド会社で働いていました。そして永住権を取って来たのが1989年でした。それからだけでも25年の流れを迎えようとしています。

このかんたくさんの友達ができましたが、一番良くしてくれのた『ガイド会社時代の先輩』、そして後日同じ会社で働いていたYさんです。一緒に旅行、食事、ゴルフをしたりと、プライベートで一番多くの時間を共有した彼女は、先輩と言うより私のシドニーの姉でもありました。大晦日のオペラハウスのガラコンサートを一緒に見たり、彼女が物件を購入したとき、一緒に探しに行った仲間でもあります。

シドニーに住んでいても、会社を辞めてからはなかなか会う機会がありませんでした。電話が通じなくても『日本に行っているのかな?』とその安否を疑うことはありませんでした。それ程いつも微笑みをくれていた彼女が、大きな手術をしたのが5年前でした。『今入院しているのよ』と電話をもらったのは、手術して一ヶ月程して、やっと電話出来る状態になった頃でした。

早速お見舞いに行きましたが、その後の回復は順調で、退院して数日後には、妹さんと三人で食事をする機会もありました。食が細くなったので、すっかり痩せていましたが、精神的には元気に回復していました。さらに数週間後にはお寿司を『美味しい』と言って食べていたのを覚えています。

しかし私がアラスカに行くようになって、知らないうちに入院をしていたようです。その時はアメリから妹さんが甘楽ズきてくれていました。病院に見舞いに行く機会もないまま、最後に会ったのは去年のアラスカに行く直前でした。その時はオレンジのズボンで表れ、『これから自分の人生を楽しむのよ』と笑って答えてくれました。

去年のくりますカードには、9月から11月まで入院していたこと。その後抗がん剤治療を受けていること。お正月に日本に行く体力はないので、久しぶりにシドニーでお正月を迎えること。そんなことが書かれていました。電話で話は何度もしましたが、いつも彼女が忙しくて、なかなか会う機会がありませんでした。体調が毎日違うので、『何時何時会おう』と約束しても無理だったのです。

アラスカ行きを三週間後に控えて二週間ぶりに電話すると、対応したのは妹さんでした。アメリカにいる妹さんが来ていると言うことは、お姉さんが入院しているからです。丁度家に戻っていると言うので、彼女とも話す機会がありましたが、『とうとうその日が来たわ』と電話の向うで言われました。さらに妹さんと話すと『あと一ヶ月は持たないでしょう。。。』溢れて来る涙だけで、私には返る言葉ありませんでした。

一番親しい友達の余命を聞くなんて?本当に信じられません。アラスカから戻って来たら、もうシドニーにいないなんて信じられません。毎日の体調がハッキリしないけど、『会い来てくれる?』と彼女に言われました。葬式なんて出席したくありません。でも彼女の命は長くないのです。明日その彼女に会いに行くつもりです。

アラスカの州花 わすれな草

アラスカの州花 わすれな草

 

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4 Responses to 『友達の余命、、』を知らされたとき

  1. ueda.kazue より:

    takechanさん久しぶりです。ドイツの一江チャンです。
    海外生活が長い私たちにとって とても悲しいことです。お友達のことを 私も祈りたい気持ちです。

    • takechan より:

      コメントありがとうございました。
      お友達のことも心配ですが、、
      自分のことも、注意しないといけない年齢になりました。
      お互いに健康に気をつけて、過ごしたいですね。

  2. くろろ より:

    お友達とはもう会われたでしょうか?
    あまり会う機会がなくても、また会えるからといつも思っていたのに、これで最後になってしまうのは本当に辛いですね。

    家族や友人も辛いけど、本当に辛いのはご本人。
    病気に苦しみながらも頑張って生きてきたのに、医者に匙を投げられる時が来てしまうとは・・・
    お友達が最後まで苦しみませんように、楽しい思い出と共に旅立っていけますように、心からお祈りしています。

    • takechan より:

      くろろさんコメントありがとうございます。
      友達とは一度だけ会いましたが、
      その後は会う機会をなくしております。
      最後は誰とも会いたくないそうで、
      妹さんと病院の往復で過ごしているようです。

      明日はシドニーを離れますが、
      戻ってきたら友人がいないなんて信じられません。
      でも亡くなるときにいない方が、
      悲しみがうすくてすむかもしれません。

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