アメリカ2012 『ボランティア日記 その9』

*これは2012年アメリカ旅行した際に、フレスノ近くで三週間ボランティアをしたときのお話です。その9は『大腸菌騒動』をお届けします。

ボランティア活動は、平穏無事に過ぎていましたが、私が来て二週間目に突然大事件が起きました。それは衛生局の立入検査で、水道水から『大腸菌』が発見されたのです。大腸菌にはいろんな種類がありますが、中には致死に原因になるのもあります。当時100人近いボランティアとスタッフがいましたが、パニックに落ち入りました。

施設には上水道は通っていません。5000m近い井戸を掘って、そこから水を汲み上げています。施設には下水道の設備もありませんが、シャワーなどの使用した水と下水はすべて施設内で処理して、雨量の少ない地域なので、スプリンクラーや清掃などに再利用しているそうです。井戸はいくつかあるようですが、大腸菌が出ればひとつひとつ殺菌しなければなりません。殺菌剤を入れて検査の結果、二日続けて大腸菌がないことを確認しないと使用できないそうです。

大腸菌は口から入るだけではありません。傷口からでも入りこむそうです。スタッフのお子さんにはまだ幼児もいました。またボランティアの中には80歳を超えた年配の方もいたので、健康状態が心配になります。このニュースが入り次第、施設を離れた人もいました。しかし殆どの人が施設に残りました。

施設内では日常でも水道水を飲む人は少ないですが、コーヒーや紅茶などにはそのまま利用していました。煮沸するので大腸菌は滅びるとは思われますが、この間は心配になりミネラルウォターを利用する人が殆どでした。このために街のスーパーにミネラルウォターに買い出しに出かけました。最初の日は施設のスタッフがトラックで買い出しに行ってくれましたが、その後二週間近くこの状態が続くことになったので、ミネラルウォターは自分で買うように言われました。

オーストラリアでは600mlのペットボトルで、1本1ドル以上します。しかしアメリカはミネラルウォターが安いですね。大抵は24本入りを一パックにして販売されていますが、それでわずか3〜4ドル以内で買えます。もちろん大きなボトルに入った物もありますが、このサイズが一番持ちやすいです。そのとき私の部屋には他に女性が二人いました。彼女らが買った水がたくさん残ったので、自分で買った1ガロン入りの水は、そこで使うことはありませんでした。

この間トイレを使用しても、全てウェットタオルで拭くように言われましたが、水の方が洗いやすいです。直接口に入れなければ大丈夫なので、私はそのまま水で洗っていました。シャワーや歯磨きには注意するように言われましたが、殆どの人がそのまま続けたような気がします。汗だくになった体は、タオルで拭いてもきれいになりませんからね。私はシャンプーもすれば、歯磨きもこの水を利用しました。

大腸菌が弱かったのか、施設で下痢をする人もいませんでした。私も特に体調が悪くなることもありませんでした。しかしこの状態ではボランティアを受け入れられないと言うことで、三週目はすべてキャンセルになりました。私は何処に行く所もないのでそのまま残りましたが、三週目は特に活動することもなく静かに過ごしていました。

アメリカ2012 『ボランティア日記 その8』

アメリカ2012 『ボランティア日記 その10』

ダイニングの玄関

ダイニングの玄関

広告
カテゴリー: オーストラリア タグ: パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中