フランスヨットマンを救助したクルーズ会社の裏事情

1月22日、オーストラリア、タスマニア島にあるホバートは大きな歓声に包まれています。単独世界一周航路の途中、タスマニア島南西沖で遭難し救命イカダで漂っていた、フランス人のヨットマン『アラン・ドゥロール』さんが、1月20日無地救助され、今朝ホバートに到着しました。

ホバートと言えば『シドニー〜ホバートヨットレース』の到着港として知られていますが、それ以外にも世界一周レースの寄港地などとしても知られています。そしてタスマニア島の周辺は、世界的にも荒波で、小型のヨットにはもちろんですが、大型の観測船や漁船にとっても危険地帯のようです。

救命イカダ

救命イカダ by SMH

船から『SOSー救助依頼』が発信されると、一番近い海上にいる船または国は、救助する義務があります。ヨットのマストが折れ、船が破損して航海不能になったアランさんは、1月18日に『救助依頼の緊急シグナル』を発信しました。その日AMSA(オーストラリア海事安全局)は現場に飛行機を飛ばして、救命イカダは通信機を落とします。さらに近くを航海していた『MV ORION』のクルーズ船に救助を依頼しました。

と書くと何処にでもある海難救助のように聞こえますが、実はこの救助した船が豪華客船『クイーンエリザベスⅡ号』よりも高い船なのです。乗客91人に乗務員が75人いるそうですが、南極クルーズ(オーストラリアから出港します)は日程が20日ほどで、ひとり20,000(190万円)以上します。念のためにQEⅡは20日のクルーズで最低5000ドルの料金からあります。

救助されたアランさん

救助されたアランさん by SMH

オーストラリアの南にあるマッコーリー島は、世界遺産にも指定されている無人島です。皇帝ペンギンの繁殖地としても知られていますが、観光で来ることは禁じられています。そのために特別に許可された者しか立ち寄れません。今回このクルーズ船は南極の観光後この島に向っていましたが、救助するために大きくコースを迂回することになり、もちろんこの島に行くことも出来なくなりました。

乗船していたお客さんからは、スケジュール変更に関して『苦情は出ていない』と、ツアーを企画、運営している旅行会社のダイレクターはコメントを残しています。さて『旅行代金を返せ』とか『慰謝料を払うように』と後で文句を言われることはないのでしょうか?この救助のために、船会社が支払う代金が高くならないことを願っています。

しかしこのクルーズ会社の知名度が世界的に上がったのは確かですね。このクルーズ船は年に三回ほど『南極探検クルーズ』を企画しています。今年の分はすべて売り切れで、2014年分も2月8日出発分は売り切れと言う人気です。殆どの乗客がオーストラリア人だそうですが、この国にもお金持ちはいるんですね。

MV Ocean

MV Orion by SMH

記事に関するニュース bySMH Dated Jan20,2013

MV Orionのクルーズサイト

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